目黒区 都立大学駅前 すみクリニック 皮膚科・アレルギー科
保険診療
帯状疱疹/帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹(ヘルペス)
帯状疱疹はたいていの方が名前だけでも聞いたことがあるほど有名な病気です。 実際に一生のうちに1/3~1/5の人が一度はかかることがあるとされています。 滅多に命に関わるようなことはない病気ですが、帯状疱疹になると帯状疱疹後神経痛とよばれる神経痛の痛みが非常に問題となります。この痛みはひどい場合には日常生活の妨げになることもままあります。 もちろん帯状疱疹の治療のためには、きちんと薬を飲んだり、塗り薬を塗ったり、場合によっては入院して点滴したりすることが必要です。さらに、帯状疱疹とともにやってくる神経痛についても、少しでも痛みの程度を軽くして、少しでも早く治したいものです。そのためにはやはり病気のこと、治療上や日常生活での注意点についても正しく理解する必要があります。 |
![]() グラクソ・スミスクライン(株)提供パンフレットより |
帯状疱疹とは
たいていの方は子供の頃に水ぼうそうになったことがあると思います。そうでなくても近年はワクチンをうっているお子さんも多いでしょう。水ぼうそうが治った後も、実は水ぼうそうの原因となるウィルスは体の神経節というところに隠れています。
発症部位について
帯状疱疹になってしまったら・・・
精神的にも肉体的にも疲れているときに出やすいので、充分な休養をとることが必要です。水ぶくれの発疹が乾いてきたときが治ってきたサインです。
入浴は可能です。石鹸も使用していただいて構いません。ただし水ぶくれは無理に破らないように気を付けて下さい。冷やすと神経痛が悪化しやすいので、くれぐれも冷やさないようにして患部を温めて下さい。
帯状疱疹はうつるのか?
帯状疱疹は体内に潜伏しているウィルスが原因で発症します。したがった、帯状疱疹が帯状疱疹として他の人にうつることはありません。
また再発することも多くありません。
ただし、水ぼうそうのウィルスなので水ぼうそうにかかったことがない人や免疫力の低下した人には、水ぼうそうとしてうつる危険性があります。小さなお子様や妊婦さんには触れさせないようにして下さい。
帯状疱疹後神経痛について
帯状疱疹は抗ウィルス薬により治ります。しかしその後に残る帯状疱疹後神経痛が問題になることがあります。抗ウィルス薬によってウィルスを減らすことでかなり良くはなるのですが、症状が激しかったり治療開始が遅れたりすると、皮膚症状がなくなった後も神経痛が残りやすくなります。
不運にも帯状疱疹後神経痛が残ってしまった場合には、当院でも神経痛を治療する様々な内服薬を処方しています。それでも効果が見られないときにはペインクリニックをご紹介して神経ブロックを行うこともあります。
この他にイオントフォレーシス療法が効果を発揮することもあるという報告もありますが、効果が不安定だったり、部位により施行が難しかったりするので当院では行っておりません。
帯状疱疹の予防
帯状疱疹は50~70歳代に多く見られます。帯状疱疹の予防のために、ワクチンがあります。現在、日本では水痘生ワクチンとサブユニットワクチンの2種類を接種することができます。
<詳細は、当ホームページの「帯状疱疹予防のためのワクチン接種」のページをご覧下さい>
残念ながら日本では健康保険が適用されていません。当院では自費にて接種を受け付けております。予約制となっておりますので、診察時にお気軽にご相談下さい。
なお、電話での相談は医師ではないスタッフが対応しますので、ご遠慮いただきますようお願い申し上げます。